天彩学園に入学してから早くも1ヶ月が過ぎようとしていた。


わたしの生活は入学した頃とそんなに変わらずで。


「未紘くん……! 起きてください!」

「ん……まだ湖依とギュッてしたい」


朝から甘えたな未紘くんが全然起きてくれません。


「もう充分してますよ!」

「んー……まだ全然足りない」


「きゃっ、ぅ……」

毎朝こんなやり取りの繰り返しで、前よりも未紘くんの甘えたがひどくなっていて困ってます。



毎晩わたしが一緒じゃないと寝てくれないし、朝も起こすとベッタリ抱きついてなかなか離れてくれない。


「……このまま湖依と寝たい」

「ちゃんと着替えて授業受けないとダメです」


「湖依がそばにいないの無理」

「わがままはほどほどにですよ!」