「……湖依が作ったやつなら食べよーかな」
どうやら食べる気になってくれたので、ふたりでひとつのお弁当を半分こすることに。
どうせなら未紘くんのお弁当も作ればよかったかな。
「ごめんなさい、あんまり量がなくて」
「いーよ。もともと俺食べる予定なかったし」
すごく眠いのか今にも寝ちゃいそうな未紘くん。
疲れてるから寝たいのもわかるけど。
そんな食生活を続けるのはやっぱり心配。
「あのっ、未紘くんさえよければなんですけど、明日からわたしが未紘くんの分のお弁当も作ります……!」
専属のシェフの人がいるから、わたしのお弁当なんていらないかもしれないけど。
「何も食べないのは心配なので。えっと、簡単にすぐ食べられるもの作るように考えるので!」

