「俺専用の部屋だから昼休みはここで過ごしてんの」
「さっきの人たちは誰ですか?」
「んー……専属のシェフみたいな人たち。頼めばなんでも用意してもらえるけど」
「す、すごすぎます」
「そう?」
「この学園に来てから驚くことばかりです」
未紘くんがゆっくり過ごせるようにって専用の部屋まで用意されて、おまけに専属のシェフまでいるなんて。
「俺お昼は基本食べないで寝たい派だから」
「それじゃ身体に悪いですよ。ちゃんとお昼は食べないとダメです」
「……眠いし。寝ないと死ぬ」
「少しは食べないと……あっ、わたしお弁当作ってきたので一緒に食べませんか?」
「……そーいえばさっき言ってたね」
さすがに何も食べないのは身体に悪そうだから、少しでも何か口にしたほうがいいかなって。

