「お母さんも心配になっちゃうよね~。湖依お姉ちゃんは男の人に免疫なさすぎるから。そんなんじゃ運命の番が見つからないよ~?」
「余計なお世話だよ……」
わたしは小さな頃から男の子が苦手。
あまり関わることがなかったから、気づいたら苦手意識を持つようになったのがダメだったかな。
このとおり3姉妹の真ん中で育って、中学も女子校だったから身近で接してる男の人はお父さんくらい。
別に男の人と関わらなくても困ることないのに。
さっき依佳が言っていた“運命の番”これが関係してるせい。
「あ、運命の番がテーマのドラマ、予告やってる~! 今日の夜見ないとっ。クラスでも今話題でね、ほとんどの子がこのドラマ夢中になって見てるんだよ!」
「そ、そうなんだ」
「ほら、これも見て! 雑誌の特集にも組まれてるくらいだし! 運命の番に出会うの憧れちゃうよね~」

