いつもならもっと深いキスするのに。
軽く触れて、少ししてからスッと離れていっちゃった。
「……今は気分よくないでしょ? だからこれでおわりね」
ほんとなら発情は治まったはずなのに。
身体があんまり満足してない。
「キスしたら治まったでしょ?」
「っ……」
離れていこうとする未紘くんのスーツを、とっさにキュッとつかんでしまった。
「……なーに。まだ足りない?」
「離れたくなくて……っ」
これぜんぶお酒のせい……なのかな。
普段恥ずかしくて言えないことが、今は素直に言えるのなんでだろう。
「……それ誘ってんの?」
「ふへ……」
「俺の理性あんまあてになんないよ」
グッと抱き寄せられて、耳元でそっと……。
「……ホテルの部屋取ろっか」

