「わたしの父がね、未紘くんのお父様の会社と取引させてもらってるの。それでこのパーティーにも毎年招待してもらっているの」 ドレスのほかに身につけている小物はどれも有名なブランド品ばかりで、いかにもどこかのご令嬢って感じかな。 「あなたさっき未紘くんの隣にずっといたみたいだけど。どういう関係かしら? 会社関係の方……ではなさそうよね。それともご両親が会社の関係者なの?」 「あ、えっと……わたしは未紘くんの付き添いというか。急きょ一緒に参加してほしいと言われて」