ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜




「あっ、ありがとうございます」


断るのは失礼かと思ったから、もらった飲み物を口にするとちょっと変な味がする。

舌に残るような、少しクセの強い味。


今まで飲んだことないものかも。


「あ、ごめんなさい。年齢確認するの忘れたけれど、それお酒なの。大丈夫かしら?」


「え? こ、これ、お酒なんですか?」


どうしよう……少し飲んじゃったけど平気かな。


「もしかして、まだお酒飲める年齢じゃなかったかしら?」

「は、はい。まだ高校生で……」



「そうなの? てっきりこの場にそんな年齢の女の子がいるなんて思わなくて。ついうっかり挨拶の感覚でお酒を渡しちゃってごめんなさいね」



3人ともクスクス笑いながら「どうりでこの場に合わない子がいると思った」なんて言われてしまった。