「ね……湖依。この部屋の壁薄いの知ってる?」


「やっ、じゃあ……もうやめ……っ」


「……やめない。湖依が声我慢して」



甘くて激しいキスも、身体に与えられる刺激も……ぜんぶ止まらなくてクラクラする。


息も乱れて、身体にも力が入らなくて。



「……そんな声出してさ。誰かに聞かれるかもしれないよ」

「んぁ、ぅ……」


どんなに声を我慢しようとしても、未紘くんが与える刺激が身体中に響いて抑えるのできない……っ。



「ねぇ、ほら可愛い声で鳴いてよ」

「だって、誰かに聞かれたら……っ」


「……あんな簡単な嘘信じちゃうの?」

「へ……」



今日の未紘くんは焦らして求めてとことんイジワルで。


「……いいよ、たくさん甘い声出して」

「んっ」


「俺が満足するまで寝かせない」


とびきり甘すぎて狂っちゃいそうなくらい――熱に呑まれていく。