「歌笑…歌笑…好き…」



目が覚めたら

隣に歌笑がいなかった



え、夢?

最初からいなかった?



昨日たしかにここに…



微かに歌笑の匂いする

幸せ



「杉山、起きた?おはよ」



「え…」



「ん?杉山まだ寝ぼけてる?」



「や…」



目の前にいた歌笑が

めちゃくちゃかわいくて

声が出なかった



「やっぱり、変かな?
スカート似合わないならやっぱり着替える」



「着替えなくていいって!
かわいい!
かわいくて…びっくりして…」



「杉山、無理しなくていいよ」



「無理なんかしてなくて
そーゆーのオレ、好き…
あ、歌笑だから好き!
誰でもいいわけじゃないから!」



「ふーん…まぁ、いいや…
早く出掛けようよ
どこから行く?」



「歌笑…」



歌笑がかわいすぎて

歌笑を抱きしめようとしたら



「杉山、早く支度してよ」



逃げられた



アレ?

昨日のようにはいかなかった



おはようのキス

しないんだ