「優人~!ごめん、遅くなっちゃって。」


「ううん、大丈夫だよ、蘭。」


そう言って優しい笑みを私にくれた優人。



「えーいいな、あの子~」


「優人くんの彼女なんだって~。」


「えぇ?結構ブスだね(笑)」


「しーっ。聞こえちゃうでしょ?

下手に攻撃して優人くんの好感度下げたくないの!」


学校からの帰り道を優人と歩く度に聞こえる声に内心のろけるばかりだった。



一緒に帰る約束をした私はちょっと遅れながらも優人と靴を並べて歩く。