耳元で囁かれた声にぞっと鳥肌がたつ。


一生ゴミ…………?


「あんたって本当に低能だよね。」

「分かる!生きてる価値なし!的な?」

「そうそう!コイツ死んでも誰も気づかなさそう〜(笑)」


気づけば誠たちと入れ替わりのように二軍女子が私を囲んでいた。



二軍が私をいじめてるってことはきっと誠たちは教室にいない。


二軍はいつもそう。


誠たちの目を盗んで私をいじめる。


でもそれは誠たちに隠れて。



だって誠たちの玩具なんだもん。

他人が勝手に手を出しちゃいけない─────らしい。


昔、二軍が私を罵ってるときに誠がそう言っていた。


だけど、だけどおかしいじゃん。


金曜は皆よってたかって私をいじめてたくせに。

誠はニヤニヤして見てただけだった。



あぁそうだったね、誠は気まぐれだもんね。


でも、でも私は誠のモノじゃない、よね?


「最………………悪」


二軍に蹴られながらぽつんと呟いた。