学級洗脳崩壊アプリ

愛莉は「チッ」と舌打ちをすると私の教科書を踏んで誠たちのもとへ帰っていった。


私は重い体を無理やり動かして床にばらまかれた教科書を拾いまた鞄に入れた。


これで私の白は愛莉の手によって確定した。



心の中で安堵するとほぼ同時に二軍の女子の一人が声をあげた。


「待って…………?

私の財布も無い…………っ


きょ、今日は彼氏とデートするからかなり多めに持ってきたのに………っ」


そう言う二軍女子は遠回しに「探せ」と言うとまたもやクラスはざわめきだした。