学級洗脳崩壊アプリ

「違…………ぅ…………違う…………」


何かに支配されるように小さい言葉が出てきた。



私は殺してなんかいない……………


仁村は………当然の報いを受けただけ…………私は、私は何も…………っ




「あれ……っ?


そういえば誰かあたしのメイクポーチ持ってない?」


不思議がるような声で愛莉がクラス中に問いかけた。


一軍の問いかけは絶対答えなければいけないことぐらい暗黙のルール。


さっきの話し声はなくなり皆、鞄を取り出して中を漁っている。