手当たり次第そんな声が私の耳に入った。


違う、違う。


やってない、私は何もしてないんだって。


視線で必死に訴えても返ってくるのは冷たい軽蔑の視線。


キモい。


死ね。


こっち来んな。



全部全部、誠たちだけだって思ってたのに。


簡単に私への信頼は消えてしまった。



教室に入るとすぐさまドンッと肩を押される。



「ほんと、軽蔑したわ。」


そう言ってわざと肩をぶつけて出ていく何名かのクラスメイト。



何もしてない。