入力した………ってもう手遅れ……じゃん


力が抜け、フェンスにもたれかかった。



私の命は後─────?


“死”というを前にして、何故かとても笑えてくる。



「………はははっ



あははははっ!あはははっ」



気持ちがとても愉快だなぁ。


私って結局はすぐ死ぬ運命だったんだね。




友里は…………なんて入力したんだろう?

自殺?それとも心臓発作?


どうせだったら私も苦しみながらの方が面白いなぁ。



「ねぇ、友里。私はさ、どうやって………死ぬの?


なんて、入力したの?」


最後の力を振り絞ってそう友里に聞いた。


「恵ちゃんはねー!




















あれ?………ってもう死んでるじゃん!



つまんないなぁ~」






屋上の古びたアスファルトの床は真っ赤な血で染められていた。