学級洗脳崩壊アプリ

コロッケ同様、もぐもぐと食べる。



口の中でジュワ~と広がる肉汁に思わず笑みが溢れる。


そんな私を見て、お母さんがぽつりとこぼした。



「何だか久しぶりだわ………

恵の笑顔見るの……………」



どこか遠くを見ているような吸い込まれるような綺麗な瞳が私を捉える。



私の…………笑顔…………



“笑顔”そのものを忘れてたかもしれない………



いつも笑うのは……あのアプリのことだったから………



………………あのアプリ?


頭の中で出てきた言葉に自問自答のように考え込んだ。