学級洗脳崩壊アプリ

私は逆にお茶碗を遠ざけた。


「こ、子供じゃないんだし…………これくらい出来るって………!」



強めの口調で言ってもお母さんは中々退かない。


「ほ~ら!」


右手の手のひらをこちらに見せて『貸しなさい』とでも言うようににこっと笑顔を見せられた。


「……………はぁ」


結局、折れたのは私。


「………………ぷっ……!」


「あはははっ!」


こんなやり取りがおかしくってお母さんと笑い合った。


久しぶりに大笑いした後、ようやくお茶碗にちょこんとのってあるメンチカツを口に運んだ。