アイツさえいなければ…………


私は、私は、


人気者なのに…………っ



薄気味悪い恵の笑みを思い出す。


アイツ、何考えてんだ……?



あたしらに復讐でも?


このあたしに?


あたし、荻山 誠は社長の娘なのよ。


あんたなんかに復讐なんて出来っこないに決まってるじゃない。


所詮、庶民。ただの下僕。



そうよ、アイツより私の方が地位が高い。


そう思うと自然と心が軽くなった。



だけどダメ、アイツをもっと苦しませないと。


退学────?いや、自殺するまで追い込んでやる……………っ。