こくっと静かに頷くと日々谷は重い口を開いた。



「あの……ね。こんなこと生徒に言っていいのか分からない……けどっ。


先生にも篠塚さんと同じ年頃、彼氏って呼べる人がいたの。


その人は、優しいし、何でも出来ちゃうし、とにかく凄い人……だったわ。




だけど………そのせいで彼はいじめられるようになって…………


本当はいじめっ子よりも彼の方が断然強い、けど……っ。


私がターゲットにされちゃって………




もちろん、彼女に手を出されたらって考えたら…………彼は私を守ってくれて……



だけど結局は彼の我慢が出来なくなっちゃって………亡くなったの。



それから今度は私が守ろうって………。」