もちろん私の貯金から出したくなんかないしお母さんにでも上手い具合にでも言い訳してみる?



たまには“悪”になるのも意外と楽しいし。


鼻歌混じりに歩く帰り道はいつもよりとても長く感じる。


まぁ、たまにはこんな帰り道も悪くはないし、絢をギャフンと言わせたし、思い残したことはないかな?



ふふっ、あの絢の真っ赤な顔が堪らなかったなぁ。



赤に染まった空を見上げ、一人そう思った。