学級洗脳崩壊アプリ

なんだか胸がモヤモヤし始めてきたから読むのを止めた。



今じゃあんまり面白くない漫画だし。


はぁとため息をついて放置していたスマホを手に取る。



『───円です。』


そんなレジのお姉さんの声に財布からお金を取り出す中島。



ボソボソと小さい声でなにやら呟いている中島に対してレジのお姉さんは少々嫌そう。


まぁ、私だったらわざと誤魔化してお金を多く払わせるかな。



そんなこと思いながら画面に集中した。


『ありがとうございました~』


陽気な声に満たされて店内を出ていく中島。


左手には少し膨らんだトートバッグを持っている。