「あの……死者の心分析事務所って」 「ええ。ちょっとついてきてもらえます?」 黒田と名乗った女性は、くるりと踵を返して歩き出す。 俺も慌ててついていった。 「乗ってください」 「……え」 「遠慮しないで。今からあなたに、一緒に来てほしいところがあるんです」