「ここは下町の宿屋だお前はクーデターに巻き込まれていたから連れてきた」 目はしっかりと私を射ぬいた。 その答えにひとまずほっとする。 この人は嘘をついていない。 命を張って助けてくれたんだって思うと強ばっていた身体がほぐれていった。 でも、その人たちの人相は見慣れないものだった。 黒髪でもない銀髪に190cmは優に越えているであろう長身で30代後半くらいに見える。