「パパ、トイレ」

と、カバンを預け、青い紳士マークの建物目掛けて全力ダッシュ。

「子供って元気ですね!
私なんかもうけっこう足に来てます」

ゆうご君は私の人見知りすら解きほぐしてくれた。

「そうですね。ゆうご、めちゃくちゃ楽しそうです。
今日はありがとうございます!」

「いえいえ、こちらこそ楽しませていただいてありがとうございます」

「もしよければ、、、」

「パパ~~~、手~~~」

彼が何か言いかけたところで、
濡れた両手をブンブン振りながら戻ってきたゆうご君。