友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

「…一之瀬くん!」


わたしたち以外だれもいなくなった倉庫内で、わたしは一之瀬くんに駆け寄った。


「向坂…、ケガは…!?」

「わたしなら大丈夫だよ…!でも、一之瀬くんがっ…」


一之瀬くんは、顔も体も傷とアザだらけで、見ているだけで痛々しい。


「こんなの、どうってことねぇよ。それよりも、向坂を失うことのほうが…よっぽど体に応えるから」


そう言って、一之瀬くんはわたしを抱き寄せた。


「もう、俺の前からいなくなるな」

「うん…、ごめんなさい」

「『なにがあっても愛し抜く』。俺がお前に誓った言葉…、忘れたか?」

「…忘れるわけないよっ。記憶を失くしても、その言葉だけは覚えていたよ」


わたしが目にうれし涙を浮かべながら微笑むと、一之瀬くんも額を突き合わせながら微笑んでくれた。