友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

由奈はヘアセットも済ませ、準備万端といった余裕の笑みを浮かべている。


「…もしかして、由奈が?」

「え?」

「由奈が、こんなことしたの…?」


わたしは、胸に抱いた衣装を握りしめる。


「…なんの話?」

「わたしの選んだ衣装が…。少し目を離した間に…ビリビリに破かれていたのっ」

「あっ、そうなんだ。デザインじゃないのね、それ」


由奈はとくに気に留める様子もなく、他人事だ。


「慈美。言っておくけど、これはミスコンだよ?ナンバーワンを決める闘い。だから、敵はあたしだけじゃないって思っておいたほうがいいよ」


由奈にそう言われて、ハッとした。


わたしは、勝手に由奈との勝負だと思っていた。

――でも、違う。


わたしと由奈の勝負に、周りは一切関係ない。

みんな、ミスコンで優勝したくてここにいるんだ。