友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

状況を把握できていないまま、わたしはステージの前方へくるように促された。


わたしの後ろには、名前を呼ばれなかった3人が佇んでいる。


…ということは。

わたしが…一次審査、最後の合格者なんだ。


〈最後の1人は、本当に迷いました。ですが、大勢の前で自分の弱さや素直なところを伝えられるという勇気が、向坂さんの強みだと思い、これまでにない自己PRが印象に残りました〉

〈それと、最後の笑顔。それまでの強張った表情とは打って変わって、とても素敵な笑顔だったので、そこも評価しました〉


まさか、審査員の人にそんなふうに評価してもらっていただなんて…。

驚きでしかない。


ひとまず、なんとか一次審査を突破することができた。



「もしかして…、審査員に賄賂でも渡したっ?」


控え室に戻ると、そんな嫌味たっぷりな声が聞こえてきた。