友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

「あんなの、自己PRでもなんでもないでしょ」

「やっぱり…そうだよね」


わかってはいたけど、わたしにはああするくらいしか思いつかなかった。


「一次審査脱落者の3人のうち、1人は慈美で決定ね」


周りの他の出場者たちも、陰でクスクスと笑っている。


「なにがなんでも優勝を狙うものかと思ってたけど、まったく張り合いがなくて期待外れだったわ」


そう言って、由奈は余裕の笑みを見せた。



いよいよ、一次審査の結果発表。

わたしたちは、ステージに横並びに整列させられていた。


〈一次審査、トップで通過した1人目の出場者は――〉


わたしは、胸の前で手をギュッと握って祈った。


〈…榎本由奈さんですっ!!〉


その瞬間、由奈はその場で飛び跳ねた。

眩しいくらいの満面の笑みだ。