他の出場者のステージでの様子は、控え室のモニターで見ることができた。


流暢に英語やフランス語を話す人。

事前に予想して用意してきたのか、バイオリンやピアノ演奏といった楽器でのアピールや、新体操を披露している人もいた。


次は、どんなパフォーマンスなんだろう!?


あとになればなるほど、観客たちの期待が増していくのがわかる。



そして、そんな自己PRの中でも、ひときわ観客の注目を集めたのが、由奈だった。


由奈は、幼いころから習っていたダンスを披露。

激しくもキレがあって、時にはおへそをチラ見せするようなセクシーさも含まれているようなダンスだった。


まるで、なにかのライブかと思うような盛り上がりだ。


そんな余韻冷めやらぬ雰囲気の中、次に出場しなければならないのは、…わたしだった。