友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

「由奈、今さらなに言ってるの…?それは、由奈が本当は自分じゃないって、前に――」

「そういうことにしておけばいいの!記憶が戻らない限り、彪雅にとってはあたしが『ユナ』なんだからっ」

「…それは違う!」


わたしは、思わず立ち上がって大声を出してしまっていた。


周りの出場者たちは、キョトンとしてわたしを見ている。

由奈だって、驚いたように目を丸くしている。


「な…、なにが違うっていうのよ」

「だって…。たぶん、一之瀬くんが探している『ユナ』は、…わたしのことだから」


なぜ、『ユナ』と呼ばれているのかはわからない。


だけど、あのスマホに保存されていた写真からすると、わたしと一之瀬くんが前に付き合っていたであろうことは――。

…おそらく事実だ。


わたしたちには、その記憶がないだけで。