友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

由奈とはまったく会っていなかったし、連絡も取っていなかった。

一之瀬くんから、由奈とは別れたと聞かされてから尚更。


わたしは無言で、言われたとおりに席に座る。


――すると。


「やっぱり慈美も残ったんだ」


隣から、いじっているスマホに目を向けたまま、由奈が話しかけてきた。


「…あ、う…うん」


どうしよう…。

会話が続かない。


「わたし…、出場するつもりなんてなかったんだけど、だれかにエントリーされてたみたいで…」


だれがわたしを推薦したのかもモヤモヤするし、なんのために推薦したのかもわからない。


その人の推薦さえなければ、わたしはこんなところにはいなかったはずなのに。


――そう思っていると。


「慈美をエントリーした人って…。実は、あたしなんだよね」