「1限目は休め。保健室ついてってやるから」
「えっ、いいって!」
「いーから」
半ば強引に手首を掴まれ、席を立つ。
チラッと未央に助けを求めるも、未央はヒラヒラと手を振った。
未央……。薄情者め。
クラスメイト数人からの視線も感じたけれど、もう慣れたこと。
「……もう」
私も早々に抵抗を諦めて、シュウちゃんに手を引かれるがまま、教室を出た。
保健室に着くと、シュウちゃんはノックもなしにドアを開けた。
「あー、先生不在か」
なんて口では言いながらも、この時間は誰もいないことをシュウちゃんは知っている。
そのまま私の手を引いてツカツカと進むと、1番奥にあるベッドに私を座らせた。



