「2人ずつで分かれよっか」
4人でジャンケンした結果、私とシュウちゃん、未央と山田くんの二手に分かれることに。
「わ〜、ボーリングなんていつぶりだろう」
未央と2人でまずは球を取りに来たはいいけど、どの重さがいいのかすらもう分からなかった。
「未央はどれにするの?」
「ん〜あたしは11ポンドかな。このくらいのが投げやすいんだよね」
「えー、じゃあ私は10くらいかなぁ」
試しに持ってみたところで、何が良くて悪いのか全く分からない。
うーんと悩んでいると、ふと後ろから気配を感じた。
ふわりと鼻を掠めたのは、彼の香り。
「蓮見さんは、9くらいがちょうどいいと思うよ」
スッと後ろから手が伸びて来て、9ポンドの球をヒョイと持ち上げた。



