「……なんでこうなったんだろう」
「本当にね」
あれから3日後の土曜日。
私と未央は、何故かボーリング場にいた。
周りには同じクラスの男女。そして、同じ中学だった懐かしい顔ぶれ。
言わずともわかるであろう、これは例の歓迎会というやつだ。
「自由参加という名の強制だよね」
「あたしたち、早川くんのクラスメイトに加えて同中だからね」
2人であはは、と笑って、はぁ、とため息をつく。
これを企画したクラスメイトの女の子達に、それはもうゴリ押しされてしまって、断れなかったのだ。
「それにしても、」
未央が感心したようにあたりを見回す。
「これ、全員早川くんのために集まったの?」
男女合わせて、ざっと見ても20人はいそうだ。
もう少し小規模だと思っていたのにここまで集まるとは、正直私も予想していなかった。



