『今ここで攫っちゃおうかな』

とんでもない爆弾発言を真顔で言ってのけた男の顔を見つめる


やっぱり、どこかのネジがはずれているきがす…



「希穂ちゃんの視界に俺以外の男は入らなかったらいいのに」

「何言い出すのっ…」


飲み物が零れないよう慎重に掴まれた腕を取り返す


「せっかく、希穂ちゃんが俺のエスパーだって喜んでたのに他の男出てくるなんて」

「他の男って、萊は────」



「もう、俺の家に監禁しようかな…」


ぼそっと呟いた声が耳に届いた