「はぁぁ!?」

そんな声の方へ目を向ける



「お前っ…誰だよ!」

慌ただしい足音と共に鬼の形相が私の正面の男に向き合う


遥かたかい身長に気圧されるような顔をしたが、負けずにこちらをかばうようにして立った



「?
君の方こそ誰?」

内田界人は、微笑を消し、無表情で対峙している

その見慣れない表情に心臓がはねる


不思議な感覚…


今にも飛びかかりそうな“萊”に思わず手を伸ばす