「それとも、連れ込んでいい?」

「キレる」

「知ってる」


即答する私に楽しげに笑う

その返事を待っていたかのようなその笑顔に思わず顔を背ける




「希穂ちゃんまた明日ね」

そう言って頬に手を添えてきたそいつ、内田界人


反応する前に──優しく、頬にキスをおとされた



そう、頬に、唇を、当てられた



「は………」



「「はぁぁ!?」」

私の声に重ねるように高めの男の人の声が響き渡った