入学初日にプロポーズされました

「なんて言ったの?」

内田界人を睨む萊の反応が気になり、思わず訊ねる


頬杖をつく内田界人が私を見て、頬を緩めた


「んー?」

「………………俺もう知らね」

顔を背ける萊に更に興味がわく


近づいて萊の隣にしゃがむ



「………」

「待って、そんなに期待されると言いにくい」


「……だって、萊が焦るなんてレアなんだもん…」


頬を膨らませて萊を横目に見る

萊は聞きたくないのか耳を塞いでいる



「………うん、ごめん、言えないかも…」

「…そんなに変なこと言ったの?」


「そんな誤解されたくないんだけど、違うよ」



「………気になる」