「そっか、じゃな日曜日デートね」

「…………」


楽しげな弾んだ声にミリ単位で頷く


「ね、希穂ちゃん」

呼びかけられ、肩を揺らす


だめだ、思い出してしまう

先刻言われた言葉を


何度も脳裏をあの時のこいつの顔がちらつく


「……………」

あぁ、もう


「?珍しいね、希穂ちゃんが煩わしそう顔してる」

「…………は?」

「え?」


目を丸くして言われ、思わず言葉を返す