「えっと、なんのようですか?」


クラスを確認し、靴箱へ靴を入れようと思ったら、
小さな手紙が入っていた

その手紙に書かれていた場所がここ、体育館裏


何かあるのかビクビクしてきたら
──────美形の男の子がいた


無表情でこちらを見てくるその人


ちょっと怖い…


「あの…」

「葉月希穂さん」


私の名前……

今日、入学式で初対面なのに私の名前を知っている…


「………なんですか?」