甘い、けど甘くない




目を覚ますと保健室のベットにいた。


ガラッとドアが開いた音がして音がした方向を見ると結城くんがいた。


熱で幻覚が見えているのかと思い目をゴシゴシとしてもまだ結城くんが見える。


「え、結城くん!?」


頭が混乱する。
そんな私を見て笑っている結城くん。


『急に階段から落ちてくるんだもん、びっくりしちゃったよ。ちゃんと受け止めて保健室まで連れてきたけど痛いとことかある?』


結城くんが連れてきてくれた?受け止めてくれた?え?


「うわ、なんて失礼なことを。
重かったですよね、迷惑かけてごめんなさい!」


『フフっ、ごめんなさいよりありがとうの方が嬉しいな、元気そうで何よりだよ。』