『なーんだ、聞いちゃってたんだ?』


「な、何も聞いてない!」


『...じゃあ、いつも僕と話すとき目キラキラさせて話しかけてくるのに今目を逸らしてるのは何?』


そんなの気まずいからに決まってるじゃんとかこんな空気で言えるはずもなくて


『無言は肯定と受け取っていいのかな?』


『おい、お前本性隠しきれてないけど』


本性...確かにいつもと雰囲気が違う
いつもはクラスの中心にいるような太陽みたいだったのに今は恐い。


『はー宵ちゃんだから油断してた。結構宵ちゃんのこと気に入ってたんだよ?』


「私、何も聞いてなかったことにするから、今のことも忘れることにするから、み、見逃してくれないかな」