『あい...逢坂だっけ?結局あの子にはバレてたのか?』


『いやぁ連絡先交換してまで仲良くして探ってみたんだけど全然バレてなかったみたいでさ』


バレるって何?私にバレたらいけないことが今まであったってこと?


『へーならただの無駄骨に終わったってことだな』


あ、やばい足音がそこまで来てる。


この場から早く離れた方がいいってわかってるのにでも結城くんが私と仲良くしてくれていたのが、ただ何かを探っていただけだなんてショックで受け入れられなくて


『だね、...あ、宵ちゃんだ〜どうしてここにいるの?』


下を向いてたから気づかなかった。話し方がいつもどおりだったからもしかしたら言い訳してその場から逃げたら何もなかったかのようにできるのかなって思ってしまった。


でもそれは無理そうだ。
だって目が笑ってない。


「あ、えっと...」