その眼差しは、いつものふざけた友也ではなく、今度こそ本気だと伝わってきた。

「はい…」

そう答えると、友也はニヤニヤし始めた。

「何なの?気持ち悪いわねぇ」

「いやー…これからの生活を想像するだけで、楽しみだなぁと思って」

「全くもう…」


帰りのタクシーの中、友也は私の手を離すことはなかった。