あなたの笑顔が好きだから。


上から目線な言い方で少々腹が立ったが、何故か彼に食生活を把握されていて、何も言い返せなかった。


「菓子パンばっか食ってたら太るぞ」

「そ、そんなに食べてないもん…」


玲太くんのデリカシーのない発言は、毎度痛い所を()いてくる。

言っていることがほぼ正論だから、ぐうの音も出ない。


玲太くんとは、小学生の頃からお世話になっている仲だ。

ただ、住んでいるマンションが同じだけというのもあるけど。

更には、母子家庭である私を玲太くんのご両親が心配してくれていて、いつも晩ごはんのお裾分けを頂いたり、玲太くんがご飯を作ってくれるかのどちらかが多い。

お母さんが毎日仕事で忙しくて、家にいないことがほとんどだから、余計気にかけてくれているのだと思う。

玲太くんのご両親には、いつも感謝している。

2人とも優しくて、私を娘のように可愛がってくれるけど、どうして玲太くんはこんな意地悪に育ってしまったのだろう。

それが不思議で仕方ない。


「昼ごはん、何食べたい?」

「……ハンバーグ」

「子どもかよ」

「玲太くんだって子どもじゃん」

「おまえよりかは大人だけど?」