あなたの笑顔が好きだから。


玲太くんの方を見上げると、何だよ、と言いたげな表情で眉をひそめられる。


「今日の昼ごはん、芽依の好きな物作ってやるから、買い物付き合え」

「……それって、荷物持ちしろってこと?」

「そーだけど」


切れ長の瞳が細められ、馬鹿にしたような笑みを浮かべてきたので、ムッと睨み返してやった。


「まあまあ、芽依。玲太くんと仲良く一緒に帰ったら?あたしたちもそろそろ部活に行かなきゃだし、さっさと消えるわ」

「そんじゃ芽依、また連絡するねーん!大好きだぞ☆」


瑠璃ちゃんと杏子ちゃんは、去り際に玲太くんに頑張りたまえ、とエールを送りながら教室を出て行く。

今から玲太くんの荷物持ちをしなければいけないと考えただけで、ため息が出る。

心の中でブツブツ文句をこぼして、玲太くんと生徒玄関へと向かった。


「お母さん、毎日机にお金置いてくれてるから、玲太くんに心配されなくても、私、ちゃんとご飯食べてるよ」

「朝も昼も夜も毎日パンで済ましてる時点で、しっかりしたご飯食べてねーじゃん。どうせコンビニかスーパーで適当に買ってんだろ」

「……」