あなたの笑顔が好きだから。


***


「よっしゃー!明日から夏休みじゃー!!」

「わっしょいわっしょい!」

「……まあ、あたしは夏休み、ほぼ部活なんだけども…」

「わたしも文化祭に向けて、軽音部の練習行かなきゃなんだよね〜」


本日、終業式。

いよいよ、明日から夏休みが始まろうとしている。

瑠璃ちゃんと杏子ちゃんは、しばらく授業がないからなのか、少し浮き足立っている様子だった。


「ねーねー、8月くらいにお泊まり会しない?」

「おーっ、いいね!わたし、夏祭り行きたーい」

「私、3人で花火したい…!」

「「いいね〜!」」


夏休みの予定がある程度決まり、これからの楽しみが増えた。

真ちゃん先輩は、どんな風にして過ごすのだろう。

夏休み中、偶然ばったりと会えたらいいなぁ…とは思うけど、そんな奇跡みたいなこと、起こるわけないよね。


「なあ、芽依。俺、そろそろ帰るけど、芽依はどうすんの?まだ喋ってる?」


真ちゃん先輩のことを考えていると、玲太くんが目の前で立ち止まり、そう聞いてくる。


「…あっ、ごめん。玲太くん待たせてたんだったね」

「えっ、いや……別に、一緒に帰る約束はしてなかったはずだけど……」