***
「よっしゃー!明日から夏休みじゃー!!」
「わっしょいわっしょい!」
「……まあ、あたしは夏休み、ほぼ部活なんだけども…」
「わたしも文化祭に向けて、軽音部の練習行かなきゃなんだよね〜」
本日、終業式。
いよいよ、明日から夏休みが始まろうとしている。
瑠璃ちゃんと杏子ちゃんは、しばらく授業がないからなのか、少し浮き足立っている様子だった。
「ねーねー、8月くらいにお泊まり会しない?」
「おーっ、いいね!わたし、夏祭り行きたーい」
「私、3人で花火したい…!」
「「いいね〜!」」
夏休みの予定がある程度決まり、これからの楽しみが増えた。
真ちゃん先輩は、どんな風にして過ごすのだろう。
夏休み中、偶然ばったりと会えたらいいなぁ…とは思うけど、そんな奇跡みたいなこと、起こるわけないよね。
「なあ、芽依。俺、そろそろ帰るけど、芽依はどうすんの?まだ喋ってる?」
真ちゃん先輩のことを考えていると、玲太くんが目の前で立ち止まり、そう聞いてくる。
「…あっ、ごめん。玲太くん待たせてたんだったね」
「えっ、いや……別に、一緒に帰る約束はしてなかったはずだけど……」



