ふと、突然、日山先輩とユウカさんの言葉が脳裏に過ぎった。
そして、今の先輩の態度と解釈が一致する。
真ちゃん先輩が私を"お気に入り"として接してくれているのは、私が年下で、子どもにしか見えないからだろう。
そもそも恋愛対象には、入っていないということか。
そりゃそうか。
先輩の周りには、ユウカさんたちみたいな綺麗で、スタイルの良い人が多かったし、私のような人間がタイプではないのは分かりきっていたことだ。
でも、それでも。
好きな人には、子どもじゃなくて、ちゃんと女の子として見てほしい。
そのためには、先輩にもっと積極的にアピールをしていかなければならない。
「……真ちゃん先輩」と、恐る恐る呼ぶと、「んー?」とゆるく返事をしてくれた。
「先輩の好きなタイプ、教えてください…」
「へっ?タイプ?」
急にどうしたの?と、目を丸くする先輩。
私はきゅっと口を閉じて、お願いします…と言いたげな瞳で見つめ返す。
「なあに、萩ちゃん。おれの好きなタイプ知りたいの〜?」
わずかに目を細め、再度ニンマリと口角を上げる先輩は、ゆっくり手を伸ばし、私の毛先をそっとつまむようにして持ち上げた。



