あなたの笑顔が好きだから。


流されるままにセーターを着せられて、渋々袖に腕を通した。

「ど、どうですか…?」と尋ねると、先輩はご満悦な表情でニンマリ、口角を上げる。


「…やっば、めっちゃかわいい。萩ちゃん、マジでかわいい。萩ちゃんの可愛さで世界救えるよ。今すぐ萩ちゃんを養いたい」

「えっ、や、やしなう…??」


先輩から見て、私は一体どんなふうに映っているのだろう。

『養いたい』とか言うくらいだから、もしかしたら先輩にとって、私は子どもだと思われているのかもしれない。


「わたっ、私…っ、背は低いですけど、今年で16歳になるんです…!」

「んえ?そーなの?若いね〜」

「若いって…。先輩と一つしか変わらないです…!」

「そっかそっか〜」


だめだ、話が通じない。

言い返しても、娘を愛でるような眼差しで頭を撫でてくる先輩に、不満げな表情を向ける。

この前は、私を意識してくれていると思ってすごく嬉しかったのに、今は完全に女の子として見てくれていない。


──『───…だってオギノさん、深森のお気に入りだし』


──『───… 今までの女の子の中でめーたんは初めてのタイプだよねぇ。大人しい系?みたいな?シンシンの好きなタイプじゃなさそうで意外だな〜って』