「どうしたの〜?あたしに会いに来てくれたの〜?」
「……もがっ…」
「深森に用があるんだって」
「えー?シンシン〜?……あれ?王子、めーたんと知り合いなのぉ?」
「いや、あんまり関わったことない。だってオギノさん、深森のお気に入りだし」
日山先輩は、それだけ言って「じゃあ、俺行くね」と爽やかな笑顔で立ち去って行く。
私たちに全く興味を示していなかったけど、せめてこの胸の圧迫から助けてほしかった…と、年下の分際で烏滸がましいことを考える。
「……"お気に入り"、ねえ…」
そう呟いたユウカさんが腕を緩めて、解放された私は、ぷはっと大きく息を吸い込んだ。
「ねーねー、めーたん」
「…っ、ひゃいっ…」
逃がさないように、私の背中に腕を回して、ユウカさんはゆっくりと口を開いた。
「めーたんってさぁ、シンシンのなんなのぉ?」
『なんなの?』とは…?
よくわからない質問に首を傾げる。
「最近ねえ、シンシン、めーたんの話ばっかりするのぉ。付き合ってるのかな〜…って考えたけど、そもそもシンシン、彼女作らない主義だし、セフレでもなさそうだし?」



